一、舞台
時は二〇二六年。物語は、東京の心臓部、ビルが解体された後の再開発地区から始まる。 ここは実在の東京とは少しずれた、地理破壊型の架空東京だ。 日本橋のような場所に、東京タワーとスカイツリーが同時に立ち、国会議事堂と東証ビルが背中合わせに置かれ、高層ホテルと古墳の残土が同じ街区に重なる。 地下には縄文の遺物と未起動のテック装置。地上には IoT 看板とホログラム広告。──「東京っぽい何か」、それがこの街の名前だ。
物語の後半、舞台は京都へ移る。古寺と五重塔、苔むした山門、そして仏教神話の住人たちが、近代スタートアップの試練として擬人化されて待ち構える。 スタートアップは「修行」と呼ばれ、ピッチイベントは「四天王試練」と呼ばれる。市場は波のように寄せては引き、組織は鎧のように形を変える。
二、主人公二系統
再開発地区の重機の真下から発掘されたハニワくんは、土色のヘルメットの中に未だ眠る情熱を持つ少年。 路地裏で出会うドグーくんは遮光器土偶を被り、すでに世故にも通じた知恵者。 二人は共同創業の朱印 ── <契りの印> ── を掌に押し合うことから物語を始める。 二つで満月になる半月型の朱印。離れていても呼応し、最後には和解の鍵となる。
- ハニワの道: 修行・連撃・仲間。少年 → 青年 → 阿修羅。怒りと知恵と慈悲を多腕に宿す。
- ドグーの道: 観察・契約・統治。少年 → 青年 → 帝釈天インドラ。秩序と権威を司る。
三、試練の構造(ver.4)
道中には六層の試練が用意される。前半は二人で、別離のあとは一人で、そして最後は搭乗甲冑で。
- 作る苦しみ: 初期バグ虫。プロダクトを作る痛み。
- 聞く修練: フィードバック河童。二人で乗り越える。
- 走馬灯の連戦: データ泥棒・先延ばし小鬼・コピーキャット忍者・ピボット狐・燃え尽き女郎蜘蛛。少年から青年へ駆け抜ける 5 体。
- 独立の試験: 旧態テック幽霊・規制天狗・投資家試問鬼。喧嘩別離のあと、青年ハニワが単独で叩く 3 体の中ボス。
- 搭乗の段: 機構式東証宮を獲得し、巨大企業メカと市場の荒波を一蹴。── ただし阿吽の門の再戦で、その甲冑は破壊される。
- 山門の阿吽: 金剛力士・阿形と吽形。一度目は二人で惨敗、二度目は搭乗甲冑で押すが破壊され、最後は契りの印が光って阿修羅が覚醒する。
四、キーアイテム
- 契りの印: 共同創業の朱印。半月型の対。物語ラストの和解の鍵。
- 機構式東証宮: 東京証券取引所が神社建築の機構機械として脱皮した搭乗甲冑。上場のメタファー。獲得 → 圧倒 → 破壊。
五、対決のかたち
物語の終盤、ハニワは阿修羅へと至り、ドグーは帝釈天インドラとして相対する。 仏教神話の阿修羅 vs 帝釈天の構図を借りた、修行者と統治者の激戦 ── しかし、勝敗は決しない。 二人の胸の朱印が二つで満月になり、回想が逆再生され、二人は和解する。 「楽しかったのは、これだった」── ドグーは大企業に買収されながらも、スタートアップだった頃の自分を思い出す。
六、真のラスボス
和解した二人が並んで前を向いた瞬間、東山の稜線の上に湧き上がる無数の影 ── <寿限無の大群>。 無限に長い名前を背に連ねた群体。倒しても名前のひとくぎりが落ちるだけで、全体は減らない。 「終わらないこと」そのものを存在原理とする、真のラスボス。 本 MV ではロゴ前のラストカットに登場のみ。続きは次回作にて ──。
七、図鑑のかたち
本資料は江戸の図鑑風(博物図譜・本草学・絵巻物)で記述されている。 紙はセピアに焼け、印章は朱で、注釈は日本語と英語の二段組。 各キャラクターには三面図(正面・側面・背面)、アクションポーズ、装備詳細、色印譜、進化経路が伴う。 これは MV の制作仕様書であり、同時にひとつの偽の古文書として鑑賞されることを意図する。
Scroll II · 補遺
美術指針
Visual Doctrine — Cyber-Jomon × Mecha-Edo
様式タグ / Style Tokens
sepia aged-paper backgroundedo-period illustrated compendium stylecyber-jomon / mecha-edo aestheticsemi-realistic 3D character render with painterly texturesbilingual JP+EN labelsIVS 2026 KYOTO ∞ seal small in cornermuted earth palettevermilion + gold accents
IVS 2026 KYOTO MV 共通ビジュアル指針
全 21 体のキャラクター + キーアイテム + ロケーションから抽出した共通の美術ガイドライン (ver.4)。
すべての生成画像はこのスタイルに沿うこと。
様式タグ(プロンプト用)
sepia aged-paper background
edo-period illustrated compendium style
cyber-jomon / mecha-edo aesthetic
semi-realistic 3D character render with painterly textures
bilingual labels in Japanese and English (subtle, info-graphic look optional)
IVS 2026 KYOTO branding small in corner (∞ logo + pagoda mark)
色
ベース層(紙)
- CLAY (土色) / NATURAL (生成り) / WASHI (和紙) — 背景の主色
- BURNT CLAY / INK BLACK / SUMI — 線画と陰
アクセント
- VERMILION (朱) — 注目記号・印章・タグ
- GOLD (金) — 主役のハイライト、神格化要素
- INDIGO GRAY (藍鼠) / SLATE BLUE — 静かな深み
- BAMBOO (竹色) — 環境のグリーン
- ELECTRIC BLUE — テック・データ系の点的発光
カメラ・ライティング
- 基本: 正対 or 1/4 振り、図鑑的に主役を中心配置
- 動的ショット: 低めの逆光、リムライト、走り出しのスナップ
- 神格化フレーム: 仰角+後光(リム or 完全逆光)
重要な世界観
起業家成長譚 × 再開発地区東京 × 京都の宗教美術 × IoT
- 物語の出発点は実在の東京とは異なる地理破壊型の架空東京(再開発地区、東京タワー・スカイツリー等のアイコン建築が乱立)
- 仏教図像(金剛力士、阿修羅、帝釈天)が起業家の精神面を象徴
- 縄文・古墳のアーキタイプ(ハニワ・遮光器土偶)が "起源" としての主人公性
- 現代スタートアップの問題(バグ、フィードバック、競合、市場ボラ、上場、買収、規制、VC)を擬人化
- ver.4 の新要素:契りの印(共同創業の朱印、半月型の対)/機構式東証宮(東京証券取引所が脱皮した搭乗甲冑=上場メタファー)/寿限無の大群(次回作へ続く真のラスボス)
やってはいけないこと
- 写実フォトレアル(このスタイルでは不適合)
- アニメセル画調(仕様外)
- 派手すぎる蛍光色のみ画面
- IVS 2026 KYOTO ブランディングを大きく前面に出すこと(さりげなく小さく)
プロンプト雛形
A character design sheet style cinematic shot of <CHARACTER>,
<ACTION/POSE>,
sepia aged-paper toned, painterly 3D render with edo-compendium textures,
cyber-jomon / mecha-edo aesthetic,
<LIGHTING>,
shot on <LENS>,
subtle IVS 2026 KYOTO seal in corner,
muted earth palette with <ACCENT_COLOR> highlights.